title: "S11. Pre-request handlerでルート単位の認証を行う" order: 30
S09. 全ルートに共通の前処理をするで紹介したset_pre_routing_handler()はルーティングの前に呼ばれるので、「どのルートにマッチしたか」を知れません。ルートによって認証の有無を変えたい場合は、set_pre_request_handler()のほうが便利です。
| フック | 呼ばれるタイミング | ルート情報 | リクエストボディ |
|---|---|---|---|
set_pre_routing_handler |
ルーティングの前 | 取得できない | まだ読まれていない |
set_pre_request_handler |
ルーティング後、ルートハンドラの直前 | req.matched_routeで取得可能 |
まだ読まれていない |
Pre-requestハンドラなら、req.matched_routeに「マッチしたパターン文字列」が入っているので、ルートに応じて処理を変えられます。
Pre-requestハンドラが呼ばれる時点ではボディがまだ読まれていないので、認証に失敗したリクエストなどを、(巨大かもしれない)ボディを読み込む前に拒否できます。その代わり、req.bodyやボディから解析されるフォームフィールドはこの時点では参照できません。ヘッダ・パス・クエリパラメータ・req.matched_routeを使って判断してください。
svr.set_pre_request_handler(
[](const httplib::Request &req, httplib::Response &res) {
// /adminで始まるルートだけ認証を要求
if (req.matched_route.rfind("/admin", 0) == 0) {
auto token = req.get_header_value("Authorization");
if (!is_admin_token(token)) {
res.status = 403;
res.set_content("forbidden", "text/plain");
return httplib::Server::HandlerResponse::Handled;
}
}
return httplib::Server::HandlerResponse::Unhandled;
});
matched_routeはパスパラメーターを展開する前のパターン文字列(例: /admin/users/:id)です。特定の値ではなく、ルート定義のパターンで判定できるので、IDや名前に左右されません。
Pre-routingハンドラと同じく、HandlerResponseを返します。
Unhandled: 通常の処理を続行(ルートハンドラが呼ばれる)Handled: ここで完了、ルートハンドラはスキップされる認証で取り出したユーザー情報などをルートハンドラに渡したいときは、res.user_dataを使います。詳しくはS12. res.user_dataでハンドラ間データを渡すを参照してください。